ソフィー・ウォード  


July 26,1986


ソフィー・ウォードの写真この人も綺麗な人です。『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(1985)で見つけたんですけど。この当時はもうとにかくスピルバーグの全盛期──と言っても今もまだまだ昇り続けてます──で、スピルバーグじしんの監督作品もあったけれど、製作総指揮や原案の映画が非常に多く、思いつくままに挙げてみても、『ポルターガイスト』(1982)に始まり、『グレムリン』(1984)──フィービー・ケイツが可愛かった──、『グーニーズ』(1985)──ケリー・グリーンも可愛かったですね、いかにもハイ・スクールのお姉さん、みたいな感じで──、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)──これほど楽しんで観られる映画もめったにないですよ、もしまだ見てないのなら必見です──、『マネー・ピット』(1986)、『インナースペース』(1987)などがある。いわゆるひとつの「スピルバーグ・ブランド」の映画です。

『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』もそうした一連のスピルバーグ作品のひとつで、たしかスピルバーグが製作総指揮──ところで、「製作総指揮」って何のことなんでしょうね。僕は未だによく分からないです──のはず。この頃は僕も、スピルバーグが関連しているものなら、それこそどんな駄作でも観に行ったものだったが、そんななかでソフィー・ウォードに出会えたのは幸いだったと思っています。すぐにファン・レターを出してしまいました。映画が公開されてからしばらく経ってからだったので、タイミングが遅かったかな、とも思ったけれど、無事に──というか文字通り「運良く」──返事をもらえてラッキーでした。

映画じたいは、若かりし頃のシャーロック・ホームズを描いていて、彼のトレード・マークである帽子やパイプの由来が説明されるエピソードもあり、それなりに楽しめるのだけれど、ラストの方では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1985)の二番煎じとしか思えないシーンが出て来るのでちょっと興ざめしてしまった。でもまあなかなか面白いです。未見の人は1度見てみてもいいかも。それにしても、昔の僕はこういう映画でそれなりに楽しめてしまうほどお気楽極楽な人間であったわけで……そう思うと涙が出る、ってほどでもないけれど、まあオプティミスティックだったのは間違いない。

ソフィー・ウォードだが、数は少ないけれどこの後も映画に出演してはいるみたい。僕が知っているのは、かろうじて『トスカニーニ』(1988)だけです(しかも見ていない)。僕は音楽的素養も才能もおまけに興味もないから全然知らないんだけれど、「トスカニーニ」というのは何やら有名な指揮者の名前であるらしい。「マーラー」くらいなら知ってるんだけれど。鬼才ケン・ラッセルの作品にそのものズバリ『マーラー』(1974)というのがあり、映画じたいは見てはいないのだけれど、英語教材に載っていた、映画の中のマーラーの名セリフを僕は今でも憶えている。
新聞記者か誰かに、「あなたは指揮と作曲とではどちらが好きですか?」と訊かれた際に、マーラーは次のように答えるのだ。

I conduct to live. I live to compose.(私は生活のために指揮し、作曲するために生きている)

カッコイイ! カッコ良すぎるぜ、こいつは!! と当時は興奮したものだ(僕も若かった)。

話はだいぶズレてきたけれど、トスカニーニを演じるのがC・トーマス・ハウエルで、あのエリザベス・テイラーも出演している。作品の出来具合も悪くないらしいので、いつかそのうちにヴィデオを借りてこようとは思っているのだが、音楽家モノにはあまり興味がない──『アマデウス』(1985)は文句無しに面白かったですけど──し、でもソフィー・ウォードにも会いたいし、と僕の心はあわただしく木の葉の落ちる池の水面のように揺れるのである。




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