シェリー・ロング 


March 24,1987

シェリー・ロングの写真シェリー・ロングは、まるでお人形さんのように可愛らしい人ですよね。このポートレイトは実際には週刊誌くらいの大きさがあって、受け取った時にはとても嬉しかった。

俳優サンから送られてくるポートレイトのサイズはだいたい3パターンくらいあり、よくあるのがポストカードよりやや小さ目のサイズのもの。スピルバーグやポール・ニューマンなんかがそうだった。メグ・テリーの場合なんかはポートレイトそのものがポストカードになっていて、裏に住所が書かれて切手が貼られてそのまま送られてきた。だが、僕がファン・レターを出していた頃は、もう少し大きいサイズのものが主流だったような気がする。ポストカードとA5サイズの中間くらいのもの。ハリソン・フォードとかクリント・イーストウッド、あるいはエリザベス・シューなんかがそうだった。いちばん大きいのがA4サイズ。もはや週刊誌並みの大きさだ。このサイズもけっこう多かった。マーリー・マトリンやソンドラ・ロックがそうだ。アマンダ・ペイズの場合は、僕が家にいない時に届いたようで、扉の郵便物を入れるスペースが小さくて入らないものだから、不在通知表が残されていた。大喜びで郵便局に取りに行くと、なんと貼ってある切手の額面が不足していて、料金不足分+手数料で、190円も払わなければならなかった。やい、アマンダ・ペイズ、あの時の190円返せ! なんていうのはもちろん冗談だけれど、郵便局に不足料金を払ったというのは本当です。

シェリー・ロングの場合もA4サイズ、しかもちゃんと直筆でサインが書かれていたので、今でも大切に保管してある。彼女を初めて観たのは『マネー・ピット』(1986)で、今では押しも押されぬ立派なオスカー俳優となったトム・ハンクス──『バチェラー・パーティ』(1984)で初めてトム・ハンクスを見た時、僕は、この男は絶対3枚目コメディ俳優で終わるだろうな、と思ったものだが──と共演している。スピルバーグが製作総指揮ということでわざわざ映画館に観に行ったのだが、とんでもない欠陥住宅を買ってしまって、ドミノ倒し的に次から次へとあちらこちらが壊れていくという、まあしょうもない話だった。そういうわけでストーリーはどうしようもなかったのだけれど、シェリー・ロングが可愛かったので微笑ましく観ていられたというのは、当時の僕にとってはよくあることで、お約束のようなものだった。自己弁護するわけではないが、そういう映画の楽しみ方があってもいいですよね。もちろん今はそんなことやろうと思ってもできないけど。

それから数年後、『ラブ IN ニューヨーク』(1982)という映画をヴィデオで見た。これもまあ他愛のない話ではあるのだけれど、たぶん『マネー・ピット』よりはマシだと思う。ほのぼのとした心暖まる人情コメディなので、気が向いたらヴィデオを借りてみて下さい。「1980年代的アメリカB級コメディ」とでも言ったらよいのだろうか。昔はこういう微笑ましい映画が多かった。最近はどうもこういったのんびりと楽しめるB級映画が少なくなってきたのではないかと思うのは、果たして僕の気のせいだろうか? この映画の中で、シェリー・ロングはチャーミングな娼婦を演じているが、これは普通の女性を演じていた『マネー・ピット』の時よりもずっと魅力的だった。

まあ、いずれにしても、どんな役をやっても好感が持てる、というのが彼女の良いところだと思うのだが、最近は目立った活躍がないのがとても残念。しょうがないから、また『ラブ IN ニューヨーク』でも借りてきて見ようか、などと思う今日この頃です。



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