サリー・フィールド 


February 15,1984

サリー・フィールドの写真この人は息が長い女優ですよね。70年代から90年代にかけて数多くの映画に出演している。僕が見たのはテレビで放映された『ポセイドン・アドベンチャー2』(1979)で──厳密に言えば80年代から外れてしまうのだけれど、テレビで見た時が80年代ということでお許しを──、最初はこの女優はクリスティ・マクニコルかと思ったのだが、後で調べてサリー・フィールドであると分かった。僕もけっこう間抜けですね、ある程度自覚はしているつもりですけど。この映画の中で、彼女はちょっと気が強くて可愛らしいタイプの女の子──『女の子』とは書いたものの、調べてみると、当時彼女はすでに33歳である──を魅力たっぷりに演じていた。どうも僕がまいってしまう女の子のパターンに、『ちょっと気が強くて、だけど心の底では素直な可愛い子』というのがあるらしい。実生活においてはどうかと、今、考えをめぐらせてみたが、なるほどそういえば思い当たる節がないわけでもない。でもまあそんな個人的なことはさておいて。

映画じたいの出来はもちろん前作には及ばなかったものの、僕はけっこう楽しんでみていた記憶がある。もちろん海洋パニック映画としては、『タイタニック』には遠く及ばないけれど。

ところで話はいつものように横道にそれてしまうが、『タイタニック』のような超大作──大ヒット作、話題作、呼び方は何でもいいが──を無条件でけなす気取った自称・映画通は、僕は個人的には大嫌いだ。映画というものは、見る視点ひとつで評価などいくらでも変わりうるものであり、その人の偏狭な個人的見解から斬って捨てられてはたまったものではない。たしかに『死霊の盆踊り』のように、万人が首を傾げる(であろう)映画もあるかもしれないし、そこまでいかなくとも、例えばウォン・カーワイの映画のように、はっきりと評価が別れてしまう映画もあろう。しかしながら、映画というものは明らかに芸術のひとつのジャンルを占めるものであり、それはすなわち映画が『創造物』であるということを意味する。何もないところから何がしかを『創造』するということがどれほど辛く、苦しく、かつ困難なことであるか(もちろん、そこにはある種の喜びや愉しみ、時として救いも付随してはいるけれど)を、僕は身をもって知っている──僕は時々小説を書くことがあるのだ──ので、たとえそれがどんなに陳腐な作品であろうと、そう簡単に断罪することは僕にはできそうにない。もちろん、興行収入がないことには『プロ』の映像作家とは言えない訳だし、そこに甘えの入りこむ余地がないことは、じゅうぶん理解しているつもりではあるけれど、それでも。

さて、サリー・フィールドだが、80年代には、『スクープ・悪意の不在』(1981)『キスミー・グッバイ』(1982)『プレイス・イン・ザ・ハート』(1984)(彼女はこの映画でアカデミー主演女優賞を受賞している。映画じたいもかなりの感動作であるらしい)、『マグノリアの花たち』(1989)など、思いつくままに挙げてみたが、このようにコンスタントに出演している。とはいっても僕はこれらの映画を全然観ていないのだけれど。結局テレビで『ポセイドン・アドベンチャー2』を見ただけじゃないか!? と思いきや、そういえば『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)に出ていましたよね。あれは僕もヴィデオで見ました。元気そうで何よりです。もう今年で53歳になるけれど、彼女は何といっても演技力があるので、まだまだ頑張って欲しいですね。



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