デブラ・ウィンガー 

December 26,1987

デブラ・ウィンガーの写真デブラ・ウィンガーにファン・レターを送ったのは、『愛と青春の旅立ち』(1982)を観て感動したのがきっかけだった。リチャード・ギアがルイス・ゴセット・ジュニアにしごかれまくれ、「強制退学にしてやる」と言われた時に、「嫌だ! 辞めない。行くところがないんだ」と半泣きするシーンが強く印象に残っている。

それにしても、この映画にはなかなかいい俳優がそろっていましたよね。リチャード・ギアは90年代に入ってからもけっこう活躍してたし、デイヴィッド・キース(リチャード・ギアの友人役)は田舎出身の倫理観に縛られた青年の雰囲気をうまく醸し出していたし、ルイス・ゴセット・ジュニア(鬼軍曹役)はたしかこの年のアカデミー助演男優賞をとったはずだし、リザ・アイルバッカー(海軍航空士官養成学校の紅一点)はのちに『ビバリーヒルズ・コップ』にも出ていたし、リザ・ブラント(悪女役)もいい味出していたし。

今ヴィデオで見直してみると、予定調和的ハッピー・エンディングとラスト・シーンでのストップ・モーションがちょっと時代を感じさせるものの、全体的にはよく出来ていると思う。僕は好きですね、この映画は。

ところでデブラ・ウィンガーだけれど、『愛と追憶の日々』(1983年)『ブラック・ウィドー』(1986)で再会することができたけれど、正直『愛と青春の旅立ち』の時ほどの魅力は感じなかったなあ。最近はどうしているのだろう。 『80年代の女優』で終わってしまったのだろうか?

僕の持論では、大抵の俳優には必ずといっていいほど『ピークの作品』というものがあり、そのあとに坂道を転げ落ちていくように才能をすり減らしていく姿を見るのは、ファンとしてはこの上なく辛いものがある。たとえば『スター・ウォーズ』シリーズのマーク・ハミル、『ストリート・オブ・ファイヤー』のマイケル・パレ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックス、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のケヴィン・コスナーなど、枚挙にいとまがない。

もちろん年月を経ることによって次第に演技者として大成する俳優もいるし、長期間にわたってトップ・スターであり続ける俳優もいる。あるいは『サタデー・ナイト・フィーバー』以後落ち込んで、『パルプ・フィクション』をきっかけに奇跡の復活を遂げた(という言い方はファンに失礼であろうか?)ジョン・トラヴォルタなどのような俳優もいよう。

デブラ・ウィンガーももはや相当な齢になっていようが、ぜひまたスクリーン上で元気な姿を見せて欲しい。心からそう願っている。 



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